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2013年12月31日(火曜日)

生きてくことは哀しいわけで…。

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前略

生きてくことは 哀しいわけで

哀しいからまた 生きてくわけで

路地裏のうす暗い赤ちょうちんが

燈台の灯りのように見えるわけで

今夜は俺 飲みます。

とんねるず「迷惑でしょうが…」

迷惑でしょうが
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迷惑でしょうが・・・

もう数ヶ月前のことになりますが、久しぶりに近所の立ち飲み屋「いっとく」に行ってきました。


近所なのになぜ久しぶりかと言うと、ここ1〜2年はいつもすごく混んでいるのです。

それもけっこう若い人たちで混んでいるわけで。

それはあたかもクラブ(アクセントが平板なほう)の様相を呈しているわけで。

入りたいとは思いながらも、入れずにいたのです。


それがそのときは、たまたま通りかかったら、なんと珍しくお客さんが一人だけ!

しかもオヤジだし!

僕もオヤジだし!


気がつけば、入ってホッピーを注文していました。


これが「いっとく」。 おそらく「一杯、いっとく?」ってことだろうと思っていたけど、どうやら違うらしい。

岸部一徳のほうだった。(嘘)


ここでももちろんホッピーをいただきます。


この日の“アテ”は「しらすおろし」です。


コースターは三丁目の夕日。




板橋に越してきた当時、真っ先にこの「いっとく」が目に止まりました。
そりゃそうです。都営三田線「板橋区役所前駅」に隣接という好立地なんですから。

ある意味、都営の立ち飲み屋と言ってもいいのです。 いいのか?


すぐにでも入りたかったんですが、こういう、ママさん一人で切り盛りして常連さんが多い店っていきなりは入りにくい。

数ヶ月のあいだ、「入りたい」「入れない」と悶々としておりました。(そこまでか!)

一方、JR板橋駅の近くにも立ち飲み屋があります。(いや正確には「ありました」ですが)


「杯一(ぱいいち)」というお店です。

「いっとく」より先に、なぜかこちらへはすんなり行くことができました。

これが「杯一」。 いかにも古き良き立ち飲み屋といった風情。


「杯一」も、一見(いちげん)にとっては入りにくいことには変わりないですが。


樽に板を乗せただけのようなテーブルがまたいいんです。
この店は腰を下ろすスペースもあり、疲れたおっちゃんたちに優しい造りです。


店内は雑然、ではなく、わりと整然としています。
マスターは昔はどこぞのシェフだったとか。
そういうことも関係しているのかもしれません。


他のお客さんに勧められ、牡蠣のつまみを注文。
「ちょっとシェフを呼んでくれ」と言いたくなるほどのおいしさ。




この店で、いつも帽子をかぶっている「佐藤さん」という方と知り合いになりました。


僕が「いっとく」に行けないでいるという話をすると、佐藤さんは、

「じゃあ、『帽子の佐藤』の知り合いって言えば入りやすいと思うよ」

と言ってくれました。


後日、僕は言われたとおり「帽子の佐藤さんから紹介されました」と伝え、無事に「いっとく」デビュー。

苦節何ヶ月、その夢を叶えることができたのです。


あとで帽子の佐藤さんに会ったとき「おかげさまで無事にデビューできました!」とお礼を言うと、「良かった良かった! いつでも『帽子の佐藤』を使ってね!」と、笑顔で応えてくれました。

で、冒頭に戻るわけですが、久しぶりの「いっとく」で、真っ先にママに、

「帽子の佐藤さん、来てますか?」

と聞くと、急に顔色を変えて、

「佐藤さん、死んじゃったんだよ」

と……。




この記事にある亡くなった方が、帽子の佐藤さんでした。

■ 東京・北区の落雷 死亡男性の身元判明

リンク先サムネイル東京都北区の荒川の中州で釣りをしていた男性3人が落雷で死傷した事故で、警視庁赤羽署は9日、死亡した男性は板橋区大和町の佐藤守一さん(45)と確認した。

(※リンク切れの際)

この事故のことはもちろん当時から知っていました。

板橋区の方が亡くなったとあって、特に注目したものです。


でも、まさかこの佐藤さんが、あの帽子の佐藤さんだったなんて……。


ママから聞いたとき、本当に全身の力が抜け、涙がこぼれました。


慣れない土地に越してきた僕に優しくしてくれた佐藤さん。

佐藤さんへの感謝の気持ちや「僕も佐藤さんのように人に優しくありたい」という思いもあって、僕は夏ごろから帽子をかぶるようになりました。

そんなところからでもマネをしてみようかと。


ここ数年、僕にとってはけっこうしんどい年が続いているのですが、今年は特にひどかったと感じています。

自分がどん底だからとついつい腐ってしまい、人と接することも避けてきました。

でも、佐藤さんのことを知って、一時的には落ち込みましたが、逆に「自分は何をやってるんだ」と思い、秋ごろからは少しずつ気持ちを外へ向けられるようになったのです。


自分がオンボロだから、せめて人には優しく接して、何か一つでもその人に「こいつと知り合えて良かった」と思ってもらえたら……。

それだけでもまぁ、生まれてきた意味、今もまだ生かされている意味ってものがあるんじゃないかな。


また、そう生きていくことで、佐藤さんと出会ったことも僕の中でずっと生き続けるのだとも思う。




――といったことを、本当はもっと早く気づくべきなのです。

いつだって後手後手。


本音を言えば、もう、生きていくのって、メンドクサイ……。

前略 なくしてから気がつくことというものがあるわけで…


僕の来年はいい年になるのかな?

たとえ自分にとって良くなかったとしても、誰かにとっては良くなるように心がけたいな。

それはとても難しいことだけど……。

ひで爺
自分にとっていい年にすることが、周りにとっても良くなるような気もするわけで。




【追伸】

まったくの余談ですが、当ブログの書き出しが「前略」なのは、「迷惑でしょうが…」に倣ったものです。「前略おふくろ様」ではありません。(たまに言われるので)

もっとも、「迷惑でしょうが…」自体に「前略おふくろ様」へのオマージュがあるのですが……。


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投稿者:館長 | 生きてくことは哀しいわけで…。
2013年12月31日(火曜日)
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生きてくことは哀しいわけで…。
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