古山館常設展
古 山 展 |
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古山展は、古山師匠の個展として、1991年 長野県岡谷市において、後援会の皆様の手により開催されました。 ここではそのときに展示された篆刻・刻字作品の一部をご紹介いたします。 |
書道芸術院展・院賞受賞作品 寒底層削加庸免壱為額鱗老養幾 心歳雪萬刻工得吟龍時深龍就年 |
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[意味] 何年もの間、断崖に育ってきた松の木は、その木肌が龍の鱗のようだ。 そこを吹き抜ける風の音は、龍の咆哮に聞こえる。 断崖には木こりなどが踏み入れることができなかったため、松の木は伐採を免れてきた。 何万回となく雪の底になりながらも松の木は変わることはない。 | |||
作品1 国宝とは何物か。 宝とは道心なり。 道心ありて人名を 為すことこそが 国宝である。 (道心=邪・悪を捨て、善・正に就こうとする心) |
作品2 信濃なる 千曲の川の さざれ石も 君の踏みしは 玉と拾わむ (川べりの石であっても、君が踏んだ石ならば宝石だと思って拾うだろうという恋歌) |
作品3
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作品4
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古山展は、関係各位のご協力で、連日盛況のうちに終わることができました。 個展というものは、確かに作家自身が良い作品を生み出すことが必要なのは言うまでもありませんが、それにも増して、周囲の方々のご尽力が欠かせないものなのだということを痛感しました。 |
個展開催は、古山師匠にとって、篆刻・刻字を始めてからの一つの目標だったに違いありません。 自信の作品とともにカメラにおさまる古山師匠からは、一つの仕事をやり遂げた満足げな様子がうかがえます。 |
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当然のことながら、古山展にはわたくし館長も連日馳せ参じました。 隙を見て、作品をはさんで古山師匠と記念撮影をと申し出たところ、芸術家にありがちな偏屈な態度などみじんも見せずに気さくに応じてくれました。 そりゃそうだ。 |
古山展(現在地) |