バスタ新宿を初体験！その希望と失望

前略

どちらかと言うと “バスト新宿” を体験したいんだけどね！

の館長です。

バストを体験する機会はまったく無くなってしまった僕ですが、その腹いせにバスタを初めて体験してきましたよ！

ご存知とは思いますが、バスタとは、新宿に新しくできた交通ターミナルのことです。

7分とか8分とかの茹で時間があるのはパスタです。 間違えてアルデンテにしないように気をつけておくんなましよ。

バスタ新宿（バスタしんじゅく、Shinjuku Expressway Bus Terminal）は、新宿駅南口地区にある鉄道駅や高速バスターミナル、タクシー乗降場などを集約した交通ターミナルである。
正式名称は新宿南口交通ターミナル（しんじゅくみなみぐちこうつうターミナル）。
2016年（平成28年）4月4日に開業した。

■バスタ新宿 - Wikipedia

新宿駅周辺に散り散りになっていたバスの発着地点が、このバスタ新宿に集約され、乗り入れるバス事業者数は118社にのぼり、1日の発着便数は驚愕の最多1625便に達するそうです。
スゴいな。めでたいな。アルデンテだな。

いや、めでたいかアルデンテかどうかは利用してみないと分かりません。

僕は田舎との行き来には必ず中央高速バスを使っていますので、高速バスの乗り降りや新宿駅との連絡の利便性というものには大きく影響されます。

この「バスタ新宿」が救世主となってくれるかどうか、確かめなくてはなりません。

　

バスタ新宿を初めて利用してみての希望と失望について記す の巻

ここは都営地下鉄から出たところ。

この案内板にはちゃんと「バスタ新宿」の文字があるので安心します。

ですが、JRから行きますと、いきなり「ミライナタワー改札」などという聞き慣れない（というか初耳）案内があって混乱します。 「高速バス」という文字によって、なんとかこの改札で正しそうだと判断できるのですが、一言も「バスタ新宿」という名称が出てこないのはなぜなのでしょうか？

こちとら「バスタ新宿」を目指してるんです。 ミライナだのニュウマンだのは要らんのです。

ミライナタワーにはこの「SHINJUKU」オブジェ。

いや、わざわざ「SHINJUKU」なんてものを置かなくていいと思います。新宿だもの。

まぁ、正直なところ、この「SHINJUKU」は要らんですな。 ここは昔なじみの新宿南口を出たところ。

甲州街道を渡ると「バスタ新宿」です。

タクシー乗り場。 高速バス乗り場はビルの4Fです。 エスカレーターからは「新宿ミロード」が見えます。

「ミライナタワー＆バスタ新宿 開業おめでとう」の垂れ幕が。

エスカレーターを降りてすぐ左に回ると、僕の田舎行きバス乗り場。 インフォメーション。 茅野・諏訪・岡谷方面は「C8」乗り場です。 さすがに、デカい！ 広い！ きれい！ 「C8」に到着。

乗り場の確認ができたので、ちょっとあちこちを見て回ることにしましょう。

無料Wi-Fiサービスがありました。 これは嬉しいですね！ 訪日外国人観光客向け無料公衆無線LANサービス「Shinjuku-Bus-Terminal_Free_Wi-Fi」だそうです。 残念ながらこの日は使えませんでした。

これはバスタ新宿のせいではなく、僕のせいです。僕がいけないんです。僕が至らないからです。僕が無能だからです。（そこまで言うなや）

でも、僕と同じくらいのITリテラシーですと、いきなりすぐに使おうとしても、うまくいかないかもしれません。

こちらの説明を一読しておけばよかった。
→■無料Wi-Fiサービス | バスタ新宿

なんのビルかと思ったら、「NTTドコモ代々木ビル（ドコモタワー）」ですってよ。 NTTドコモの自社ビルではあるけど、本社ではないそうな。 これは「ミライナタワー」から望む「ドコモタワー」。

「タワー」「タワー」って、今どき時代錯誤なバブリー風味だ。
（悪口を言っているのではありませんよ。 嫌味ですよ）

とにかく、周りをいろんな高層ビルで囲まれているのです。

右に新宿ミロード、左奥には丸八真綿。 新宿ルミネが見えます。 タカシマヤ タイムズスクエア タカシマヤ タイムズスクエア、ユニクロ、ユザワヤ。 待合室に行ってみましょう。 やはり今までの待合所とはまったく違って立派。 老若男女、バスを待つ人々で賑わう。

楽しい旅が待ち構えている人もいるだろう。 悲しみの旅立ちの人もいるだろう。

バスはすべての気持ちを乗せて、今日もただひたすら走るのだ。

（どんなポエジーだよっ）

こちらは「発券カウンター」。

なんだか空港に来たような雰囲気なのです。

こちらは自動券売機。 以前より格段に快適な待ち時間を過ごせる、という人もいるでしょう。 乗り場施設と周辺の案内図。 インフォメーションカウンター。

インフォメーションカウンターでは、可愛いような可愛くないようなおねえさんが案内してくれます。
(失礼なような失礼じゃないような言い方するな！)

僕は今までは、バスの中で食べるものは近くのコンビニで買っていました。

この「バスタ新宿」ではどこで買ったらいいのか、おねえさんに聞くと、

「ここにはありません」

と、つれないお返事。

このビルの外へ出ないと食べ物は買えないそうな。

そんなバカなことありますかいな！

今から買いに行ったら発車に間に合わないし、じゃあここに着くまでに買えと？

そんなこと言ったら自宅の近所で買わないといかんし、そんなお荷物なこたぁないし、これにはいささかガッカリ。 大失望でございます。

こんなクソでかい施設を作っておいて、売店の一つも無いとは……。

仕方ないので、何か簡単に食べるところはないかと尋ねると、おねえさんいわく、

「『NEWoMan（ニュウマン）』の中にフードコートがあるので、そちらでしたら……」とのこと。

僕は、「出た！ ニュウマン！　すべてが高そうなところを、やっぱり薦めてきたな」と思いつつも飢えていたので行ってみました。

　

そしたら……。

あいてない！！

オープンは7時だ！
今は6時50分だ！
僕の乗るバスは7時25分発だ！
要するに無理だ！

なに言ってんのよぉ、おねえさん。

頼みますよ。またもや大失望ですよ。

今日はこの空腹のまま数時間を耐えなくてはならないのですか……。

このときになって僕は思いました。

こんな思いをするのなら、前のバス乗り場のままで良かった。というか、前のほうがいい！ 前に戻してくれぃ！

　

こんな声もあります。

すべての人が満足するような施設ができるわけはないと、それは重々承知しております。

が、今のところは以前より格別良くなったと言えるところは何もありません。（僕にとって）（また上記のような人たちにとっても）

できたばかりの今は、物珍しさとその規模の大きさ・新しさ、また、空港を思わせる雰囲気に旅のワクワク感は高まり、希望に胸ふくらむところは確かにあります。

でも、それだけだなぁ……。

そんなちっぽけな希望より、でっかい失望のほうが僕を包み込んでしまいました。

僕は、ニュウマンなんて気取った商業施設や「SHINJUKU」とかいう役に立たないオブジェなんか要らないから、前のように立ち食いそばが食べられたり、コンビニで弁当やサンドイッチが買えたほうがずっといい。

「そんな些細なことが大事？」と思われるかもしれませんが、これ、わりと大問題なのですよ。

年に何回も利用しなくてはならない身としては、これからけっこう憂鬱な気分です。

　

ただ、ここまで書いてきて自分ではっきり分かったのは、僕の不満は要するに、

「なんか食わせろ！」「なんか食い物を買わせろ！」

ってことに尽きるようなので、その点が今後クリアされれば、僕の失望はたちまち希望へと変わり、キラキラの “バスタ新宿ライフ” をエンジョイできるようになるでしょう。

そんな未来がくることを、あまり期待しないで待っています。

ごきげんよう。