ここは2020年までの倉庫とします。
新しいブログは下記です。どうかひとつよろしくお願いします。
『がらくたチップス』
https://garakuta-chips.com
(変なこと書いてるブログ)
『がらくたクリップ』
http://garakuta-clip.com
(変な画像が中心のブログ)
一生一度は来てくれや♪(古いな)
ついでに画像ネタブログ「がらくたクリップ」も見てくださると僕と妻が喜びますよ。妻いないけど
僕のブログの長年のファンだとおっしゃる方に会って涙した話
前略
はからずも生まれてしまい、おめおめと生きてきてしまいましたが、それでも良かったと初めて思えた日でした。
の館長です。
僕のブログの長年のファンだとおっしゃる方に会って涙した話
このブログ「がらくたチップス」が今年で14年、後発の「がらくたクリップ」で4年。
まさに “おめおめと” 続けてきてしまっている僕のブログですが、こんなブログでも、長年読んでくださっているという方がいらっしゃいまして、このたび、一緒に飲んでいただけることとなったのです。
その方を仮に「リョウコさん」としておきます。
ブログを読んでくださっている方と実際にお会いするのはこれが初めてではありません。
以前に3回ほどありました。
そのすべてに共通していることがあります。
それは、会ったあとの、お相手の感想。
みな、「実物はまともだった」とか「極めて普通で常識的ですね」といったことをおっしゃいました。
僕をなんだと思ってらっしゃる!?
「まとも」とか「普通で常識的」は、この場合は褒め言葉なんかではなく、どちらかというと失望が含まれているのです。
ブログでふざけたことばかり書いてるので、会ったらもっとふざけたこと言って、ギャグも連発でドカンドカン笑かしてくれる芸人のようにでも思っていたのでしょうか。
僕をなんだと思ってらっしゃる!?
そんな才能があったら、ほんとに芸人を目指していたってば!
目指したあげく夢破れて田舎に帰って、家業を継いだはいいが家業をつぶしていたってば!(わりとヒドいな)
ブログを読んでいたずらに期待を膨らませ、ハードルを上げて僕に会うもんだから、そのギャップに失望し、勝手に僕のことを「つまんないヤツ」にしてしまうんだ。
僕は普通に生きているだけなのに!
普通以下に生きているだけなのに!
そういう経験をしてきているので、僕はネットで知り合った人とリアルにお会いするのはかなり躊躇します。
「会いたい」とおっしゃってくれるのは本当に光栄で嬉しいこと。
でも、勝手に期待して、勝手に失望するのはヤメてほしいんです。
今回も、そんな “いわれなき失望” の憂き目にあうのかと思ったら、お会いできる喜びや幸せよりも、緊張・不安・恐怖がまさってしまっていたのです。
高まる緊張と不安のなか迎えた当日
そうして迎えた当日。
普段より早めに目が覚めたら、普段より早めに腹が減った!(当たり前)
腹が減っては戦ができぬ(戦じゃないよ!)、とばかりに、松屋に向かいました。
なんか知らないけど、いつからかランチが500円で食べられるようになっていたので。
家に戻り、シャワーを浴びたり浴びなかったりして(浴びろ!)、
ムダ毛のお手入れをしたりしなかったりして(するな!)、
服を着替えたり着替えなかったりして(着替えろ!)、
いざお出かけです。
不安でいっぱいな僕の胸の内を見透かしたように、
「落ち着けや。まずはワイを撫でていけ」
とおっしゃる。
仕方ないのでとりあえず、
改札を出たところのウェンディーズだかファーストキッチンだかでコーヒー飲んでます。
こんなマヌケなメッセージを送るしかありませんでした。
もし店員さんに「わしは今、どこにいるんじゃろうか?」なんて聞いたら、認知症が進んだご老人に思われるに決まってますから、自力で調べましたよ。
そしたら、僕の知らないうちに「ファーストキッチン・ウェンディーズ」になっていた!
■ ファーストキッチン・ウェンディーズ | Wendy's First Kitchen
ファーストキッチン・ウェンディーズの公式ウェブサイト。新商品紹介、キャンペーン情報、店舗検索、クーポン会員WFK CLUBのご紹介。ファーストキッチン・ウェンディーズとは、いかにも強引なネーミングだ。
さて、お互いに初めて会うので、今日はどんな格好をしているのかをメッセージしあいました。
そしたら、
私は全身ピンクです。
ピンクのバッグを腕に下げて、コンパクトカメラを手に持ってます
イヤな予感……。
それって完全にこの人だよね?
でも、ほどなくして、
嘘です
ビックリした!
でも林家ペーパールックも見てみたい。
するとすぐに、
実は今日のファッションは赤地に白の水玉模様のワンピースで、赤いボブカットのウィッグを被ってます
イヤな予感……。
それって完全にこの人だよね?
嘘です
完全に翻弄されてる!(笑)
されっぱなしじゃ悔しいので、
じゃあ僕は全裸で待ちます!
やってしまいました。
僕は一応、初対面の方には下ネタはしないと誓っていたんですが、ついつい乗せられて(←人のせい)言ってしまいました。
でも……
まぁ斬新!(^o^)
できれば靴と帽子だけは着けて頂くとよりステキ
理解ある人で助かりました。(笑)
そんなハートウォーミングな(そうか?)やりとりをしているうちにご対面の時間がやってまいりました。
目の前に現れた女性は……
やっぱり全身ピンクでピンクのバッグを持っていました。
あはー!
待ったぁ?
嘘です。
シックな装いのオトナの女性……でも僕よりずっとお若いとひと目で分かる方が、そこに立ってらっしゃいました。
僕らは事前に「大衆酒場に行きましょう」と決めていたので、落ち合ってすぐにファーストキッチン・ウェンディーズ・ロッテリア・フレッシュネスを出て、目的の酒場に向かいました。
ここは大衆酒場には違いないのですが、オープンして間もないのでわりと綺麗です。
なのでリョウコさんも「オシャレじゃないですか」と言ってくださり、少し安心しました。
お店に入ったのがだいたい15時20分くらい。先客は1組。いわゆる昼飲みです。
何を話したらいいのか困ってしまうんじゃないかと危惧していたんですが、二人に共通した西麻布の思い出などから話し始めたら、思いのほか話が弾みました。
リョウコさんは昔はかなりブイブイ言わせていたようでして、もしその頃に会っていたら僕のことなんか歯牙にもかけないバブリーレディだったのでしょう。
でも、そういう酸いも甘いも噛み分けた女性のほうが、やはり話しやすいんだと思います。
こちらがあんまり無理矢理に話題をひねり出さなくても、ちゃんとご自分の引き出しからどんどん出してくださる。
リョウコさんはとにかく僕のことを褒めてくださった。
“褒め屋” から派遣されたかと思うくらい褒めてくださった。
褒めることでポイントが貯まるポイントカードでも持ってるのかってくらい褒めてくださった。
それをそのまま鵜呑みにして浮かれるほど僕も若くはないので、リョウコさんのホスピタリティの1つだと思って聞いていたんですが、なんといってもリョウコさんは “具体的に” 褒めてくださる。
具体的に「こういうところがいい」「こうこうこうだから、いい」と言ってくれるので、はじめは聞いていて「面映ゆい」とか「こそばゆい」とばかり思っていたのが、次第に膝を正して聞きたくなるのです。
褒められ、自分のあらゆることを肯定してもらえて、そんな中に身を置くと、僕はずっと長いこと忘れていた “生きてる喜び” みたいなものに包まれていきました。
もうずいぶん長いあいだ誰からも褒められていないし、付き合ってた女性もいたにはいたけど、いつの頃からか認めてもらえなくなったし、しまいには邪険にされるようにもなっていたし、でも、そうされてしまうのもすべて自分のせいだと思うから、ますます自己肯定感が薄らいでいくし……。
生きていてもしょうがない、とまでは思わないけど、自分が生きていることが社会の役に、誰かの役に立ってるのか? と思うことが多すぎる。
人生のモチベーションが無いから、常に心はカラカラに乾いたドライフラワーの状態。
そこにこの日はリョウコさんがたっぷりの水を注いでくださいました。
生花になった気分です。
僕が「ふえるワカメ」だったら、今ごろ東京ドーム1杯分くらいに増えてます。
それくらいのたっぷりの水を注いでいただきました。
加えてリョウコさんは念を押すように言いました。
「どうか健康で長生きして」と。
「長生きして」って、考えてみれば肉親にも言われたことがない。
どうしてそこまで無償の優しさをくださるんだろう? それってあたかも「母性」みたい――。
……などと思っていたら、はからずもリョウコさんが言いました。
「私、母性が余ってるんです!」
詳しい話を聞いたら、そうおっしゃるわけがとっても理解できた。
ついでに言うと、リョウコさんに有り余っているのは母性だけでなく、ある才能についても言えるのです。
その道で優勝もしてるし、今度は全国選抜としての出番も控えてる。
僕がものすごく憧れている才能なので、猛烈に尊敬しちゃいます。
なんという人なんだ、この人は!!
そんな人と出会えたこと、そんな人が僕のブログを気に入ってくれたこと、今回ばかりは運命に感謝です。
なにより、リョウコさんに感謝です。
僕にとって、あなたに会う前の世の中と、会ったあとの世の中は、確実に違うものになりました。
気がつけば22時30分になっていました。
なんと7時間以上も飲んでいたのです。
話に詰まったら店を変えようと考え、別の店もピックアップしてたのですが、そんな必要はありませんでした。
お互いに楽しい時間が持てて本当に良かったです。
リョウコさんと別れた帰り道。
いつも見ている景色なのに、いろんなものが違って感じられました。
繁華街のネオンは、たくさんの宝石のように見えた。(目医者行けよー)
大通りの騒音は、美しいメロディのように聞こえた。(耳鼻科行けよー)
道路わきの悪臭だって、今夜は上品なコロンのよう。(それも耳鼻科だなー)
ありがとう。ありがとう。
なんかね、「生きていてもいいんだ」って思ったら、泣けてきました。
嬉しすぎて、もらしてしまいそうです。
それは泌尿器科だなー
―― へのコメント。