紅白歌合戦2017を重箱の隅をつつくように観て分かったことは?(2/2ページ)

紅白歌合戦を重箱の隅をつつくように観て分かったこと感じたこと(その2)
X JAPANの応援に、政界から超大物が来ていると期待をあおる。 でも、登場したのは、この小暮井康夫という、ウッチャン扮するキャラクター。 「本物が来ると思った」とYOSHIKI。
そりゃそうだ。僕もそう思ったもん。
今の総理はともかく、元総理の小泉純一郎なら来かねない。
YOSHIKIのトークショーにも飛び入り参加するくらいだもん。
小暮井康夫ファンなら大喜びの場面かもしれないけど、僕らはいきなり拍子抜けのガッカリ。
パフォーマンス前にミュージシャンのテンションを下げるようなことしないでほしいな。
天皇陛下御即位10年をお祝いする国民祭典で奉祝曲を披露して両陛下から拍手までもらった人なんだからさ、ほんとに超大物が来ると思ったって不思議はないぞ。だから『WE ARE X』の宣伝くらいさせてあげればいいのに……(また言う)
「Toshlさんの声が地球人離れしていて……もしかして宇宙人ですか?」という小暮井康夫の問いかけに対して、
「いろんな星を行ったり来たりしましたが、今は地球に帰ってきました」とToshl。 そこですかさず YOSHIKI が「洗脳星」とツッコむも、そこには誰もあえて触れず、字幕にも出ず……。
でもこうして、Toshlの洗脳をギャグにまで昇華できたことが嬉しい。ほんとに良かった。
そして YOSHIKI のピアノで歌う『ENDLESS RAIN』。もちろん、このままで終わるとは思ってなかったけど……。
ドラムセットがせり上がってきたときの会場のどよめきを聞いて、僕も鳥肌が立った。 手術後初めてのドラムプレイをこの紅白に持ってくるなんて、なんて “紅白孝行” なんだろう!だから『WE ARE X』の宣伝くらいさせてあげればいいのに……(何度でも言う)
そして、『紅』。あのときは二度と見れないと思ったこのツーショットが見れるのはほんとに嬉しいぞ!
喜びと興奮で、僕まで紅に染まってしまった。
傍らでは、酒乱妹が酒に酔って紅に染まっていたが、慰める家族はもういない……。
Oh, Crying in deep red...
激しいシャウトのあとに「良いお年を!」って礼儀正しいロックバンドもそうはいないぞ。
そして YOSHIKI はわりと可愛くVサイン。
ドラムは聴きたいけど、もうあんまり叩かないでもらいたい気もする。
後日放送の「マツコの知らない世界」でマツコが言ってたことが、まさに “我が意を得たり” でした。
そう。 X JAPAN は前年、NHKのワケの分かんない演出に付き合って、ゴジラを倒すというイロモノ的な役回りをみごとに完遂していたのだった。
だから『WE ARE X』の宣伝くらいさせてあげr(皆まで言うな)
こんなことまでする理由を、YOSHIKI は次のように語った。
後日放送の「ダウンタウンなう」では、紅白に出場した理由を語っていた。
紅白には出そうもないようなバンドなのに、なぜ出たのか?バンドイメージとして出ることに抵抗はなかったのか? 初出場が決まったときは「すごく嬉しかったです」とYOSHIKI。 いわば “異端” なことをやっていたため、ずっと母親や親戚には認められていなかったので…… お母さんに紅白出場を伝えると…… すごく喜んでくれたという。 浜ちゃんに「めっちゃエエ子やん!」と言われ照れるYOSHIKI。 HIDEも同じように母親が喜んでくれたと言ってたそう。 そんなこんなで、紅白初出場が決まったときは「やった〜!」って感じだったという。
僕はX JAPANのこういうところが好き。
歌手にとって、やっぱり紅白に出るというのは親孝行、家族孝行の最たるものだと思うのだ。
竹原ピストルも出場が決まったときに
「シンプルに思ったのは、父ちゃん、母ちゃん喜ぶだろうな〜」
って言ってた。
紅白出場というのは、家族やファンなど応援してきてくれた人たちに対する恩返しでもあると思うんです。
リハとか必要だし、いくらなんでもその場で初めてその3曲を知って対応することは無理じゃないすか?
どの曲が選ばれるといいですか? という司会者の問いに渡辺麻友は自分がセンターである『11月のアンクレット』と答え…… 山本彩は自身がセンターの『365日の紙飛行機』と答える。 んで、結果、その2曲ともランクイン、しかも1位、2位だなんて、出来レースだと疑っちゃうじゃないすか。ま、そんなとこで目くじら立ててもしょうがないので、ここは素直にこの3曲メドレーを楽しむことにしよう……と気持ちを切り替えたのですが……
ラスト、渡辺麻友がマイクを置くパフォーマンス。卒業するとはいえ、引退するわけじゃないんですから、ここでなにも百恵オマージュは出さなくてもいいと思うんです。
ま、そんなとこで目くじら立ててもしょうがないので、ここは素直に『11月のアンクレット』という曲を反芻してみたんですが……
そういや、さっき、「彼の家までここまま送ってくよ」とか言ってたな……と思い、歌詞を調べてみたんですよ。 なんだ、そのアンクレットって、男のほうが着けてたんだ! ってのがまず驚き。僕の考えが古臭いってのは承知の上だけど、ブレスレットまでなら理解できますさ。ウルトラマンだって着けてたし。
でも男のアンクレットはなんかイヤだ。
で、彼女に新しい男ができたかも? ってときに「OK! 君の勝ち!」「僕の負け!」だの「WOW WOW Yeah!」だの、なんか能天気なヤツだな。
極めつきは「彼の家までこのまま送ってくよ」――。
女の人って、新しい彼の家まで元彼に送ってもらいたいなんて思うの??
いや、“今彼” の家に平然と元彼に送らせる女の子がいたら、怖いよ。
おまけにこの元彼、まだ未練タラタラなんだよ?
ああ、おぞましい。
これが『川の流れのように』という名曲を書いた人の歌詞とは思えない。
ボサボサ頭も好きだったけど、これはこれでいいね。
僕は12月下旬に赤羽(東京都北区赤羽)に行ったんですけど、そのとき、一番街商店街のアーチ看板を見て驚いたんです。
こんな横断幕を掲げて応援するなんて素晴らしいことじゃないですか!
応援は、一番街商店街だけじゃないようです。
赤羽勤務の友人からの一報に速攻駆けつける。大晦日、赤羽でライブビューイングやってくれー!!素晴らしい町だ、赤羽!
— *moti* (@tokyo_no_sora) 2017年12月15日
#エレカシ #ドドーンと紅白 #エレカシ30th pic.twitter.com/Wbr4nfV2v9
その日、僕はカラオケにも行ったんですが、この赤羽のエレカシ愛に敬意を表して『今宵の月のように』を心を込めて歌いました。
素敵だね、赤羽! いいね、エレカシ!
僕はけっきょくあの歌をテレビで歌う松たか子を見ないままなんですが、どこかで歌いましたか?
なんでなんだろ? ほんとは松たか子が歌ってなかったのかなぁ? 十代目松本幸四郎が歌ってたのかなぁ。
そんで歌う直前に「こんばんはー! 星野源でーす!」
で、歌ったあとに「よいお年をー! 星野源でしたー!」
もう十分に有名なんだからそんなに言わんでも分かっとるでー。
元気になって良かったね!
まぁ、確かにいつもとちょっと違う感じはするけど、体調が悪かったという話もあるから、きっとそのせいだ。
たとえそのせいじゃないとしても、そのせいだと思おうよ。
なんか、老婆みたいでビックリした。
実際はもっと綺麗な人だと思うよ。
ヘアメイクやスタイリストとか、スタッフはもっと考えるべき! ってことで家族の意見は一致しました。(酒乱の妹以外)
可愛いというより綺麗。
歌ってくれた曲も、
これ、CDの再現性が猛烈に高けぇー! って思った。
再現性高すぎて、失礼ながらリップシンクかと思ったくらい。
すごくうまい。(←小並)
やっぱ辞めちゃうのもったいないよ。
僕だけのためのHeroになってくんないかなぁ。(なんないッ!)
で、面白いと思ったのは、最後のこの部分、
Oh Oh... I'll be your hero
Oh Oh... I'll be your hero
1回目の「I'll be your hero」が終わったとき、スゴくホッとした様子で、なんだか「終わり」って言ってるように見える。
最後、もう1フレーズ「I'll be your hero」が残ってるんだけど、安室ちゃんにとっての紅白はきっとそこで終わりだったんだ。
お疲れさま。
桑田佳祐が浜口庫之助役で登場。 ここでの桑田佳祐扮する浜口庫之助が弾き語る『涙くんさよなら』がすんごく良かった。
むしろ『若い広場』より良かったかもしんない。今回に限っては。 歌い終わって去っていく浜口庫之助。 役者としての桑田さんもすごくいいなぁ、って思った。
特にこういう飄々とした役どころがとても似合うと思うんだけど。 横浜アリーナからの中継に切り替わる。
ここに有働さんがいた!
今回、総合司会はウッチャンとNHKの桑子真帆アナだったんだけど、桑子アナの評判がすこぶる悪かった。
あそこでの「見てください!」は、総合司会としてもアナウンサーとしても、無い。
ブラタモリで好きになって、期待が大きかったぶん、失望も大きかったのだと思うけど……残念でした。
で、「なぜ有働さんにしなかったんだ?」の声がそこかしこから上がってたけど、桑田さんのライブ会場に行ってるのが分かり、なるほどそういうわけか、と……。
桑田さんを紅白に引っぱり出すには、桑子アナでは力不足。
チーフアナウンサーである有働アナをもって臨まなければならなかったのだ。(勝手な憶測です)
Mステのときは不機嫌でヒヤヒヤしたから良かったよ。
めでたしめでたし。
この11年間はこの『津軽海峡・冬景色』と『天城越え』を交互に歌って、両曲とも10回目を数えた。
これを揶揄する人もいるけれど、僕はこれでいいと思うんだな。
『天城越え』の「山が燃える〜」と、『津軽海峡・冬景色』の「あぁぁあ〜」のどちらかを聴かなきゃ年を越せない体になっちまっただよ。
ま、たまに『能登半島』も聴きたいけどね!
路上から始めて紅白の大トリまでのぼりつめるなんて実に立派なことだと思います。
安室ちゃんによるポジティブ・ハロー効果で紅組が勝つとばかり思っていたけど、白組優勝だった。
こうして氷川きよしとセカオワFukaseが一緒に歌うところを見られるのも紅白の醍醐味だぞ! って中山さんが言ってた。(誰だよそれ)
椎名林檎。 なんかエロいなこの人。 ゆずの北川悠仁とエレカシ宮本浩次が仲良く楽しげに歌うのを悔しがる平井堅を見られるのも、紅白の醍醐味だぞ! チラッと映った倉木麻衣がやっぱり可愛かった。まとめ
紅白を重箱の隅をつつくように観て分かったこと
- NHKは、暴力をもって暴力を制するぞ! 気をつけろ!
- 紅白の場でギネス世界記録挑戦はヤメよう。
- 三山ひろしは1度けん玉から離れてみよう。
- 竹原ピストルには遅ればせながら注目だね!
- 丘みどりは綺麗。33歳、ちょうどいいお年頃だ。
- 倉木麻衣は可愛い。35歳、ちょうどいいお年頃だ。
- 欅坂46の “芸風” はもう変えたほうがいいと思う。
- 城島リーダーの「アゲナ トゥルー ラー♪(超高音)」は今後も期待したい。
- 聖子ちゃんは昔のヒット曲を歌ってください。
- X JAPANはもっと大事にされるべき。『WE ARE X』の宣伝くらいさせてあげればいいのに……(トドメに言う)
- 地元出身歌手への愛あふれる赤羽。いい街だ。
- 安室ちゃんやっぱいい! 年とった安室ちゃんも見たかったな。
- 桑田佳祐演じる浜口庫之助が歌う「涙くんさよなら」は存外に良かった。
- 桑子アナ、頑張ろう!
- 白組、3年ぶりの優勝、おめでとう!
あとがき
そしたら、伊達巻とかエビが人数分なかったりで、足りない料理を巡って血で血を洗う年明けとなりました。
重箱の隅に残ったカズノコ2粒だって見逃すわけにはいかない!
――そんな思いで、リアルにおせちの重箱の隅をつつきながら、紅白の重箱の隅もつついてみました。
気分を害する表現も多々あったかとは思いますが、こんなオッサンのボヤきなど、取るに足らないことです。
こんな記事に対して、重箱の隅をつつくようなことは、どうかなさらぬよう、切にお願い申し上げます。

来年は1ランク上の重箱の隅をつつけるといいね!
―― へのコメント。