ここは2020年までの倉庫とします。
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ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。
前略
桃から生まれたら「桃太郎」になるんなら、母から生まれたら「母太郎」にならなきゃおかしくね? の館長です。
つまり、この世の男はみな、「母太郎」なのです。
そんなことは置いといて……。
一瞬、ギョッとするコピーのこの作品は、2013年度新聞広告クリエーティブコンテストの最優秀作品。
タイトルは「めでたし、めでたし?」で、コピーは、
『ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。』
■ 新聞広告クリエーティブコンテスト 2013年度入賞作品
桃太郎に父親を殺されたという鬼の子どもを描いた最優秀賞の「めでたし、めでたし?」は、審査委員から「鬼の子どもにとってはそうなんだ、と読み手の心に小石を投げるような作品だ」「“逆からの視点”で幸せとは何かを考えさせる発想が抜きんでている」「新聞協会が選ぶ広告コンテストのグランプリにふさわしい、エッジの効いた作品だ」と高く評価されました。今回のコンテストのテーマは「しあわせ」。
ある人にとってしあわせと感じることでも、別の人からみればそう思えないことがあります。
反対の立場に立ってみたら。ちょっと長いスパンで考えてみたら。別の時代だったら。どの視点でその対象を捉えるかによって、しあわせは変わるものだと考えました。
そこで、みんなが知っている有名な物語を元に、当たり前に使われる「めでたし、めでたし。」が、異なる視点から見ればそう言えないのでは?ということを表現しました。
僕は子供の頃からこの「桃太郎」の話を聞くと、「これじゃあまりにも鬼が可哀想」と思う、変な子供でした。
以前このブログでも書きました。
結局、暴力をもって解決しているに過ぎない桃太郎の、どこに教訓を見い出せばいいのか……。
そんな思いをずっと抱えてきたもんだから、今回の最優秀作品は、まさに「我が意を得たり」といったものでした。
ま、桃太郎に限らず昔話なんてどれもツッコミどころは満載なわけでして、そんな受け止め方をするのではなく、全体を通して教訓となるところを見つけ、活かしていくものだということは分かっておりますのよ。
ただ、今回の作品のように、誰か(主に主人公)にとっての「めでたし、めでたし」が、他の誰かにとっての「めでたくなし」である可能性を考えてみるのは、大事なことかもしれないな、と思うのです。
誰かの「めでたくなし」が、自分にとっての「めでたし」だっていう人も、たまにいるね。可哀想に。
―― へのコメント。