2010年02月05日(金曜日)

僕のおじいちゃん。

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善光寺前にて
大昔、長野市善光寺前にて。
左から2番目が祖父。右端で母に抱かれる僕。

先月、1月の18日に、僕の大好きな、最も尊敬する祖父が亡くなって、しばしネットを休んでおりました。


数えで100歳の逝去に対して、皆さん、「大往生だ」、「天寿を全うした」と言ってくださいます。

もちろん、僕ら家族を思いやっての言葉なので、それはありがたく受け取っておりますし、客観的に見ればそれは事実でしょう。

でもでも、やっぱり、たとえ150歳であろうが、僕にとっては「大往生」も「天寿」もなく、僕が生きている限りは、おじいちゃんにも生きていて欲しいと願ったものです。


僕のおじいちゃん。

身内のことを人様の前で褒めたりするのは、本来は無作法なことであり、慎まなくてはならないことでしょう。

でも、ことおじいちゃんについては、僕からは尊敬すべきことしか言えません。




僕のおじいちゃんは、長年、瓦職人として家業に勤しみ、50歳を過ぎてから独学で「篆刻」の道を歩み始め、その道においても「極めた」と言える域にまで達しました。

僕はそんなおじいちゃんが大好きであり、心から尊敬していました。




おじいちゃんは、60歳を過ぎてから世界一周旅行に出かけました。

そして旅先から僕に絵葉書を数枚送ってくれました。

「今、パリにいます。 パリの朝は静かです」

…そんなことを書いてくるオシャレなおじいちゃんが、僕は大好きでした。




90歳を過ぎても、僕が携帯電話やデジカメを持っているのを見ると、

「おおっ、それ、なんでぇ?(それは何?) どうやって使うだ?」

と興味を示す。

そんな、いくつになっても好奇心旺盛なおじいちゃんが、僕は大好きでした。




昔は妻であるおばあちゃんには苦労をかけました。

ある日おじいちゃんは自分の運転する車におばあちゃんを乗せ出掛けましたが、途中で車がぬかるみにはまったのか、動かなくなりました。

おばあちゃんに、車を降りて後ろから車を押すように頼んだおじいちゃん。

車が動き出したとたん、おばあちゃんを置いてそのまま走り去ってしまいました。

おばあちゃんはカンカン。

帰宅してから、家族はそのおばあちゃんの文句を笑いながら聞きました。

せっかちで気の短いおじいちゃんの伴侶なんて、おばあちゃんしか務まらない――とみんなで同情しつつも笑い話にしたものです。




でも晩年、おばあちゃんがすっかり弱ってしまうと、おじいちゃんはおばあちゃんの洗濯物を毎日自分で洗濯し、干していました。

そんな、おばあちゃんを愛していたおじいちゃんが、僕は大好きでした。


そして13年前、おばあちゃんが亡くなった通夜の晩のことです。

棺に横たわるおばあちゃんに、そっとキスをするおじいちゃんの姿がありました。

そんな、ハイカラなおじいちゃんが、僕は大好きでした。




おじいちゃん、おじいちゃん。

そんなおじいちゃんの孫であることを誇りに思うと同時に、おじいちゃんとは似ても似つかない生き方の不肖の孫であることを恥じ入っています。

最後の最後まで、家族にはまったく心配をかけず、家族の心配ばかりをしていたおじいちゃん。

そんなおじいちゃんのようにはなれないだろうけど、もう少しは立派にならないといけないよね。




おじいちゃん、いっぱいいっぱい、ありがとう。


バイバイ。

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投稿者:館長 | 僕のおじいちゃん。
2010年02月05日(金曜日)
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