15億円相続芸人・前田けゑのウソのようなホントの話

前略

「遠くの親戚より 近くの他人のおばあちゃん」だよね！

の館長です。

先日、カスタネット芸人として無名な前田けゑ（まえだ けえ）が、「ミヤネ屋」に登場し、その莫大な15億円遺産を相続するに至った信じられないような話を披露していました。

ついでに “本業” のカスタネット芸も申しわけ程度に披露していました。

15億円相続で話題のカスタネット芸人・前田けゑがミヤネ屋で語った信じられないような話

2005年、23歳のとき、自身の祖母から、祖母の友人である名古屋在住のおばあちゃんを紹介される。

まず言えるのは、「持つべきものは紹介好きの祖母」ということです。

その名古屋おばあちゃんから「墓を守ってくれ」と頼まれ、そのまま養子縁組。

名古屋おばあちゃんこと養母さんが体調を崩したため、介護ヘルパーの有資格者だった前田けゑがそのお世話を始める。

ここで言えるのは、「持つべきものは介護資格」ということです。

その後2012年、名古屋おばあちゃんこと養母さんが亡くなり、莫大な資産の存在を知る。その額15億円。

ここで言えるのは、「持つべきものは資産家の養母」ということです。

しかし、御多分に洩れず待ち受けていた困難が、相続税。

その額は5億円。 なのに手持ちは10万円。

いろんな人に相談し、“あいみつ” もとり、テナントビルを売却することに。

店子さんに退去してもらったり、なんだかんだで3年かかったそうな。

6億8000万くらいで売却できたので、そのお金で相続税を支払った。 相続税支払いの際の領収証書。 4億4598万8千5百円！　これが全額ではなく、他にも支払ったそうだ。

こんな領収書をもらってみたいものだ。「宛名は上様で」とか言いながら。

現在は会社を立ち上げ、年商は8000万円、手取りは1500万円の生活。 ただし、芸人としての収入は去年は5万円。

いやもう、芸人なんて遊びでできるんだから、遊びで5万円になるんなら御の字もいいとこだ。

番組では最後に本業(？)であるカスタネット芸を見せてくれた。 教育用カスタネットを使って、けっこう高難度っぽいテクニックを披露。

この「とろろん」という部分が独自に開発した技術らしい。要は「高速叩き」の技。

確かにテクニックがあるのは伝わるが、だからといってそれが芸としてどうかというと、スタジオ内の反応は、「やはり5万円の芸」……。

まあ、いいじゃないか。 もはや資産家なのだから。

でも莫大な遺産相続となると、やはり大変なことはあったようで……。

ま、こんなことがあったって、15億円が入るのならいくらでも我慢しますけどね！

ともすると、ただひたすら「ラッキーなヤツ」で済まされそうな話ですが、この人の場合はちゃんと先方に気に入られて、しかも介護ヘルパーの資格も持っていて、専門知識に基づいたお世話をすることもできた……という点が、幸運を逃さなかった決め手かもしれません。

いつ来るか分からないのが「幸運」ですが、いつ来てもいいように下準備だけはしておく……それが唯一、人の手によってできることなんでしょうね。 あとは天任せ。

まさに、「人事を尽くして天命を待つ」――。

肝に銘じたいものです。