新垣氏を「訴えてやる！」佐村河内守氏 謝罪・反論会見に思うこと。

前略

昔、竹中直人は「笑いながら怒る人」でしたが、佐村河内守は「謝りながら怒る人」でしたね。

の館長です。

CDを買ってくれた人や被災地の方々へのお詫びとともに、高橋大輔選手にも個別にお詫び。

会見で配られた診断書。

この数値は軽度の難聴とのこと。

難聴ではあるが障害6級には該当しない。

これが本当なら、「少ない報酬で良心の呵責に耐えながら作曲してた」という新垣氏への勝手なイメージが音を立てて崩れる。

1曲300万ならけっこういい仕事です。

他の人への訴訟も考えているが、新垣氏のことは絶対に訴えるとのこと。

義手のバイオリニスト「みっくん」とのことで関係の深い神山氏の質問になると……。

バイオリンのこと知りもしないくせに、何を言うか、と責めるように神山氏が言う。

謝罪をしろ！ と責め立てる。

神山氏はかなり佐村河内氏に対して怒りがあるようだ。

それを感じるからだろうか、思わず反抗的になる佐村河内氏。

その口ごたえは、ここでは絶対に不利になるだろうに、我慢できなかったか。

手話通訳が通訳を終えぬうちに「何を謝れと？」と先走ってしまったところを、神山氏にツッコまれる。

記者の間からは笑いも漏れた。

佐村河内氏は「は？」と返すのが精一杯。

おそらく「手話通訳なんかいらねーじゃん。だったら口話でじゅうぶん」という神山氏の“イヤミ”だったのだと思う。

これには佐村河内氏は耐えきれずキレてしまった。

神山氏にキレて、ここで質問を打ち切ろうとする佐村河内氏。（思いとどまったが……）

ここのくだりは、神山氏のやり方には賛同できないな。

弱い立場の相手に対して、私怨を晴らそうとしているだけのようにも見えた。

この会見はそういう場ではないと思う。

もっと、みんなが聞きたいことを質問してほしい。

妻が切ってくれました。
愛妻カット。

でもこの質問はわりとどうでもいい質問。

妻は美容師だったという情報も、ここではどうでもいいとは思う。

サングラスをしてこなかった理由には、ちょっと可愛く思ってしまったじゃないか！

佐村河内氏だって叱られるのはイヤなんだ。

どうやら妻は何も知らなかったようだ。

夫の窮地にこう言える妻を持ったことは、佐村河内氏の大きな幸福だと思う。

だが、妻は自分の母親を訴えるという穏やかでない話も。

本当に親子の縁を切るなんてことになったら、どちらにとっても不幸なことだ。

佐村河内氏にとっての“いい妻”は、お母さんにとっての“いい娘”にはなれないのか……。

人生で、心から楽しいと思ったときはいつ？ という質問も、わりとどうでもいい質問だと思う。

これは、「今がどん底」と言わせたいだけのどうでもいい質問、というか質問にもなっていない。

ただ、ここで「今でしょ！」って言ったら記者たちはどんな反応したか、それは見たかった気はする……。

佐村河内氏は確かに悪いことをしたけど、今のところ犯罪者ではない。

それを、「質問」というより「やりこめたい」だけのような言葉で寄ってたかって責め立てる様子は、いじめみたいで気分はよろしくない。

ユーモアたっぷりに、それでいてしっかり商売につなげるキングジムを見習ってほしいな。

本日発売した「デジタル耳せん」は、佐村河内氏の記者会見に意図して合わせたものではございません。偶然の一致です。

— キングジム (@kingjim) 2014, 3月 7

《するぷろ for iPhone からの投稿》