『クイズダービー』一夜限りの復活! 大橋巨泉の「倍率ドン!」健在

前略

はらたいらさんに3,000ヘクトパスカル！（by 石原良純）

の館長です。

『クイズダービー』が一夜限りの復活を果たすと聞いて、僕ら何はさておきテレビの前に集合しました。

『クイズダービー』という番組自体が好きだったからというのはもちろんですが、なにより、今は無きあの頃の家族団らんというものが鮮明によみがえり、しばしそのヌクモリティに浸れるからなのです。

「巨泉のクイズダービー！」というコールとともに、発馬のゲートが開く音とファンファーレ。

昔のまんまのスタートに、気分が上がります。

今日の解答者。

1枠から北野大、長山藍子、“はらたいら”こと中居くん、竹下景子、大竹しのぶ。

昨日まで番組やってたかのような宛転たる司会っぷりはさすがです。 今日の3枠、はらたいらさんの代わりに中居くん。 本物のはらたいらさんは2006年11月10日、肝臓癌により63歳で亡くなっています。

僕は死ぬまでに1度でいいから、はらたいらさんに3,000点を賭けたかった……。

第1問

今日の5枠解答者・大竹しのぶが出演していた『男女7人秋物語』の主題歌である、森川由加里の『SHOW ME』の歌詞から。

♪◯◯もできないなんて 張り合いなくって 淋しいわ

「◯◯」の部分は何？

今日の問題はすべてかつて出題されたもの。

正解は「ケンカ」

正解者は竹下景子だけ。

第2問は三択。

敬遠の指示を無視して投げ、サヨナラホームランを打たれた星野仙一はそのあとどうした？

野球好きな“はらたいら”さんこと中居くんにすべての出場者が賭けた。 結果は“はらたいら”さんこと中居くんだけ不正解。大ひんしゅく。 第3問はなぞなぞの問題。 久しぶりに「せーの、ドン！」が聞けた！

すごく嬉しかった！

「さらに倍、ドン！」まで聞けた！

感極まったよ！　熱いものが込み上げた。

巨泉で泣くのは僕くらいのものだ

出場者1枠目は室井佑月。 出場者2枠目はベッキーと巨泉の奥さん。いわゆる「キョセオク」(←聞いたことないよ) 出場者3枠目は假屋崎省吾。 あとの人はみんな分かるんですけど―― 不可解な言葉を出した人がいる そこから開けます。 3枠“はらたいら”さんこと中居くん。 「亀話(かめばなし)」には笑った！ 「電話」だった。 問題に亀が出ているもんだから余計に「亀」に見える。 「もしもし かめよ」の歌から―― 電話を持ってるのだと。 なんなの？「亀」寄りの「電」って(笑)。 せーの、ドン！ まさかの全員不正解。

僕だってこれくらいのなぞなぞは分かったぞ。

僕は全部返すルール、忘れてた。 賭け金を返しました。

室井佑月は巨泉に「博才ある」と褒められてた。

かつて出題したときには竹下景子は正解したんだそうな。 いや、覚えてなくても正解は出せますよ竹下さん。(笑) エンディングに解答者席を巡る“お決まり”を思い出し、各席で昔のごとく談笑する巨泉。

なおも“はらたいら”こと中居くんは食い下がる。

「総合的に」良いかどうかの問題じゃないのだ(笑)。

巨泉も思わず「どこがダジャレなの？」

そこは言われると困る。　笑！ 中居くんの人気の秘密が分かったそうな。 目がかわいいんだって。

これ聞いた“はらたいら”こと中居くんは照れくさそうにして何も話せなくなってしまっていた。

「篠沢先生」とはもちろんあの篠沢秀夫教授だ。

2009年より筋萎縮性側索硬化症（ALS）と闘病中の教授は、この日、音声合成装置「ボイスター」を使って巨泉にメッセージを寄せた。

「私も病の身ですが今ある姿を楽しむ古代の心で暮らしている」

という言葉が猛烈に心に響いた。

最後に1枠の北野大教授のもとへ。 最後に、昔の書体の「TBS」ロゴってのもいいね！　懐かしい！

熱いものが込み上げた。

TBSのロゴで泣くのは僕くらいのものだ。

「野球は巨人、司会は巨泉」――なんてフレーズが当時は言われましたが、まさにその通りだと思わされる名司会ぶりでした。

現在3度目のガンとの闘病中とのこと。

そんな中、思いがけなく往年のメンバーが揃っての『クイズダービー』をやらされて、「夢にも思わなかった。神様がもう少し生かしてやるってことですかね」と。

「もう少し」と言わず、これからもっと元気になってください。

巨泉のことを「老害」などと言って嫌う人も多いようですが、それならそれで憎まれっ子世にはばかっていっていただきたい。

僕は陰ながら応援してます。

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