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明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味を勇気を出して食べてみたさ
前略
どうせ食後にデザート食べるんなら、食事中に食べちゃえ!
の館長です。
先日発売された「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」が話題になっています。
その話題の大半は、「マズい!」という感想が占めているといった印象です。
そりゃまぁ、普通に考えればショートケーキ味の焼きそばなんてうまいと思うはずがない。
でもでも、多くの人は(特に女性は)食後にデザートを欲しがります。
僕はせっかくの料理の味をデザートなんかで消されたくない性分なので、「食後のデザート」という儀式が理解できません。
そんな面倒くさいことをするくらいなら、いっそ食事中にデザートを食べればいいじゃん、と思うこともしばしば。
もちろん、誰にも賛同していただけませんが……。
そんな、「食後のデザートの意義をも内包した食事」を可能にしてくれるのが、この「明星一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」なのではないか!
そう思い、検証のため勇気を出して食べることにしたのです。
「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」を食べてみたら の巻
買ってきた。スゴいこと書いてありますね。
「バニラ風味マヨ」とか「彩りシュガーと甘ずっぱ〜いいちごとコロコロぐると入り」などと。
エネルギーはジャスト500kcal.食事して食後のデザートを食べるよりは低カロリー! たぶん。
原材料には、およそ焼きそばのそれとは思えないようなものがチラホラ。 外装フィルムをはがしてしまえば、ごくごくありがちな焼きそばにしか見えないから安心だ。安心するな!
かやく類はこの3つ。 だいたい「かやく」が “あとのせ” であることからして、カップ焼きそばとしては異常だ。それに、チラッと見えている「かやく」の表情が変! 色あいが変!
イヤな予感しかしなくなった。
気を取り直していつものようにお湯を注ぐ。 3分経ったら、湯を捨てる。世捨て人が湯捨て人になる瞬間だ。
「かやく」が何もない状態の “素焼きそば” を見るのはたぶん初めてだ。 まず、ソースを入れます。封を切ったとたん、なんか甘ったるい香りがしてきた。
これからいったい何を食べようとしているのか、分からなくなりそう。
「ボ、ボクは、焼きそばを食べようとしてるんだな?」と、自分自身に問いかけてしまう。
あたかも、野に咲く花のように。
ソースを混ぜ終えても、さほど見た目に変化はない。 マヨビームを噴射!バニラ風味のマヨとのことだけど、あんまりそれは感じない。
いよいよ今回の真打ち登場。「あとのせ かやく」だ。「こいつをかけたらもう後へはひけないぞ!」と一瞬躊躇したが、ソースの時点ですでに後へはひけない現状であることに気づいた。
かけた。 かけてやったさ。一流パティシエになった気分でかけてやったさ。
隣りの家から「ウイ ムッシュ!」と聞こえてきた。(甘さによる幻聴)
赤いのはイチゴ。白いのはヨーグルト風味キューブ。そして色とりどりのシュガーたちが僕をスイーツパラダイスへといざなう。
謹んで、いただきます。まぁ、なんと言いますか、はじめのうちは変な味です。
たぶん、脳が混乱してるんだと思う。
「焼きそば食べてるのに、焼きそば食べてなーい! アハ!」って。(←アハ体験)
でもその混乱を越えますと、なんか妙に馴染んでくるのです。
世間では酷評ばかりのこの味が、まんざらでもない……。
こんなこと言うと「味オンチ!」とか「バカ舌!」とか「ウイ ムッシュ!」とか言われそうですけど、正直なところ、おいしいとさえ感じてくるのです。
奇をてらっているけど、うまいこと作ってあるな、と思わされる。
そりゃそうですね。 プロが考えて作ってるんですもんね。
ごちそうさまでした。この一平ちゃんには、紅茶が合うかもしれません。(諸説あり)
一度は召し上がってみることを、オススメまではしませんが提案いたします。
とりあえず、これを食べたあとにデザートまで欲しくなるということは、無いと思います。
ある意味、一石二鳥。 とても強引な一石二鳥。
それはともかく、食べてから数時間経っても手が甘いニオイ。
もちろん手はよく洗ったのに……。
いま僕が死体で発見されたら、この手のニオイから、科捜研に「職業はパティシエ」と判断されてしまう。
そんな誤解を避けるために、会社員の方は社員証を首から下げるなど、十分に注意した上で、おいしく正しく召し上がってみてください。
いつになったら手が「ウイ 無臭ッ!」
―― へのコメント。