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新型万能細胞「STAP細胞」で一躍“時の人”となった小保方晴子さんが困っています。
前略
「リケジョ」って、「理研の女子」かと思ったじゃないか!
の館長です。
いや、普通は思わないですよね。
理研の女子なんてそんなにいないだろうし……。
それにしても、このたびの小保方晴子さんによる新型万能細胞「STAP細胞」作製の成功はスゴいことですね。
僕のような「リケダン」と対極にいるような者にも、なんか詳しくは分からなくても、とにかくスゴい! ということだけは分かります。
いや、この研究成果の行く末に恐ろしささえ感じるほどです。
■ 酸の刺激だけで万能細胞作製 新型「STAP」理研が成功 - MSN産経ニュース
弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは異なる新型の万能細胞で、再生医療の研究に役立つと期待される。29日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。 ...
「弱酸性」の刺激だけで、ですよ!
つまり、「弱酸性ビオレ」でも可能ってことですよ!(まぁ、違うと思う)
■ 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所
ヒトを含む哺乳類では、受精卵が分裂して血液や筋肉など多様な体細胞に変わり、その種類ごとに個性づけ(分化)されます。体細胞は分化を完了するとその細胞の種類の記憶は固定され、分化を逆転させて受精卵に近い状態に逆戻りする「初期化」は、起きないとされています。初期化を引き起こすには、未受精卵への核移植である「クローン技術」や未分化性を促進する転写因子というタンパク質を作る遺伝子を細胞に導入する「iPS細胞技術」など細胞核の人為的操作が必要です。
もし「特別な環境下では、動物細胞でも“自発的な初期化”が起きうる」といったら、ほとんどの生命科学の専門家が「それは常識に反する」と異議を唱えることでしょう。
しかし、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方研究ユニットリーダーを中心とする共同研究グループは、この「ありえない、起きない」という“通説”を覆す“仮説”を立て、それを実証すべく果敢に挑戦しました。
これを「STAP」と名づけたことも素晴らしいと思う。小保方研究ユニットリーダーは、こうした細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP(刺激惹起性多能性獲得)、生じた多能性細胞をSTAP細胞と名付けました。
ただでさえ難しいものですから、すぐに覚えられて呼びやすい名前というのはとても重要だと思うのです。
「STAP」は、「stimulus triggered acquisition of pluripotency」(刺激惹起性多能性獲得)の略だそうで。
ちなみに「SMAP」は、「Sports Music Assemble People」の略です。(ちなむ必要があるのか?)
■ STAP細胞 ほかの万能細胞に比べ優れる NHKニュース
新たに作られた「STAP細胞」は、これまでに開発された、さまざまな組織になる細胞と比べ、がんになるおそれが低いとみられるなど、すぐれた面があると注目されています。(※リンク切れの際)
いわゆる「万能細胞」は、再生医療や治療薬の開発に役立つとして、これまでも「ES細胞」や「iPS細胞」が開発されてきました。
ところが、ES細胞は受精卵を壊して作るため倫理的な問題があり、iPS細胞は遺伝子を入れて作ることなどから、がんになるおそれがあるのではないかと指摘されています。
これに対し、STAP細胞は、体の細胞を使ったうえで遺伝子を入れるなどの操作をせずに外部からの刺激だけで作れることから、がんになるおそれが低いとみられています。
また、iPS細胞は、作るのに2週間から3週間かかりますが、STAP細胞は1週間ほどで効率よく作れるということです。
倫理的問題も癌になるおそれもクリアして、なおかつ効率よく作れ、さらに胎盤まで作れるなんて、こんなに虫のいい話があるのか? って言いたくなるくらいですね。さらに、iPS細胞やES細胞では作ることができなかった胎盤を作れることから、STAP細胞はさまざまな細胞を作る能力も高いとみられています。
今まで懸命に他の方法で研究してきた人たち、この知らせに茫然自失となってるんじゃないかと心配になるくらいです。
ビオレだけでいいんだよ、ビオレだけで。
でも、やはりうまい話ばかりではないようです。
どうしてできたか分からないけど、できちゃった! ってのもスゴい話ですね。一方で、課題もあります。
STAP細胞は、生まれてまもないマウスのリンパ球から作られましたが、成長したマウスではうまくいかなかったということです。
また、どうしてできたかというメカニズムも解明できていません。
さらに、ヒトの細胞でもできるかどうかはまだ分かっておらず、医療への応用はこうした課題を克服したうえで行われることになります。
もしも、ヒトの細胞ではできなかったらどうなるんでしょうか?
そこが心配……。
って、僕が心配しても何にもならんし、「自分の心配してろ」と言われるだけなんですけど。
バカンティ教授もよくこの成果を独り占めしなかったよなぁ、とか下世話なことも思ってしまいました。論文の共同執筆者で、アメリカのハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は、日本時間の30日午前に放送されたイギリス・BBCのインタビューで、「2001年に論文をまとめたときは、読んだ人たちに批判された。およそ10年間にわたり、この研究を続けてきたので、驚いたというよりもほっとしたという感じだ」とこれまでの苦労を振り返りました。
「これは私の手柄だ!」
「そ、そんな、教授〜!」
僕はたぶん、ドラマの見すぎですね。
ところで……。
せっかくの素晴らしいニュースに水を差すようなことが起きているようです。
■ 報道関係者の皆様へのお願い Obokata Lab/Cellular Reprogramming
STAP細胞研究はやっとスタートラインに立てたところであり、世界に発表をしたこの瞬間から世界との競争も始まりました。今こそ更なる発展を目指し研究に集中すべき時であると感じております。しかし、研究発表に関する記者会見以降、研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です。 ...
(※リンク切れの際)
「やっぱりなぁ」って誰もが思いますよねぇ。
ワイドショーなんかが取り上げるのは、「若くてきれいな女性研究者・小保方晴子」ばかりですもんね。
イギリス「ノーベル賞は確実 これまでの偉大な先人たちの研究のすべてをひっくり返すほどのインパクト」
ドイツ「IPSとSTAPの相互研究によって、医学は新たな時代に入ることは確実」
フランス「IPSにくらべて原始的で短期間に作ることができる。簡単な細胞はSTAPで大量生産できる。難細胞向きのIPSとの住み分けが重要だ」
アメリカ1「問題はこれからだ。どこが主導権をとるか。 ハーバード以外にも研究拠点が必要だろう」
アメリカ2「決して恵まれた環境にあったわけではない。努力の賜物といえる」
アメリカ3「人類全体の未来に貢献したい、という研究者の言葉は素晴らしい」
イスラエル「近い将来ノーベル賞を授与されるのはまちがいない IPSが開いた扉の向こうにSTAPがみつかった。」
ロシア「驚異的な発見。ただ、マウス実験の段階である。ここからが難しいともいえる」
日本1「リケジョ」
日本2「割烹着かわいい」
確かに日本では、「リケジョ」がどうのとか、「おばあさんからもらった割烹着」「デートでも研究のことを考えていた」「壁はピンクに塗り替えた」とか、どうしても“女性”の部分をことさら取り上げないといけないようです。
マスコミばかりが悪いとは思ってませんけど。
僕もペットのスッポンや割烹着の逸話などについて興味津々で見聞きしましたからねぇ……。
次回予告「割烹着で女子力アップ!」
―― へのコメント。