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五輪エンブレム佐野研二郎パクリ問題顛末記【まとめ】
前略
最初に佐野氏の案が五輪エンブレムに選ばれて本当に良かったと、今、強く思います。
の館長です。
そうでなかったら、サントリーのトートバッグも普通に全種類使われていたでしょうし、過去から連綿と続いてきた佐野氏のパクリが明らかになることもなく、さらに将来にわたってパクリが続き、それはまた佐野氏の後輩たちにまで引き継がれてしまったことでしょう。
そんなことになっていたら……と思うと本当に怖いです。
良かった。本当に良かった。佐野氏の案を選んでくれて本当に良かった。
この点においてだけは、審査委員会には感謝しております。
不正を暴くきっかけを作ってくれて、どうもありがとう。
……という書き出しで十分に明らかなように、僕は完全に完璧に反・佐野派ですので、佐野さんファンの方はここから先は読まないでください。
佐野氏を擁護する人がいるのは当然ですし、そういう人の気持ちをいたずらに踏みにじる気はありません。
ただ、僕とは考えが合わないので無用な争いは避けたいのです。
現にうちの母は佐野氏を「かわいそう」と言って同情するので、先日僕と大げんかになりました。
その際、「トイレでウンコを流さない」という奇襲攻撃を受け、僕はたまらず投降しました。
ほんと、こんな争いは誰も得しない。
ですから、お互いの幸せのため、佐野派の方はこの先には進まぬようお願いします。
佐野研二郎氏の東京五輪エンブレムパクリ問題 その顛末を順を追ってまとめてみようの巻
7月24日、エンブレムが発表。このときはまさに我が世の春だったことでしょう。
エンブレム発表から5日後の7月29日、ベルギーのオリビエ・ドビというデザイナーが制作した「リエージュ劇場」のロゴに似ていると指摘される。 海外出張などと言って姿をくらましていた佐野氏が反論会見を開いたのは8月5日になってのこと。
これほどまでに、執拗とも言えるほどネットユーザーたちに “目の敵” にされたのには、佐野氏の事務所のネームサーバーが「zyappu」などとなっていたことにも原因があるようだ。
ネームサーバー「zyappu」事件
佐野氏自身がやったかは分からないにしろ、佐野氏の会社だ。
その会社がネームサーバーに「ジャップ」などと安易に付けるところだったら、そんな会社の人間に日本で開催されるオリンピックのエンブレムなど任せようと思えないのは当たり前。
佐野氏側は、冗談でもこんなことすべきじゃなかったと思う。
このへんで佐野氏の奥さん(広報担当)が出てきて佐野氏を援護、と見せかけて盛大に後ろから撃つ。
佐野氏自身も会社サイト上で謝罪コメントを載せるも、自身は直接関与せず部下がやったことだと完全に人のせい。
おおたBITO太田市美術館・図書館ロゴに対する疑惑
米国コロラド州在住のジョシュ・デバイン氏が2011年に発表したデザインだ。
黒い円と直線だけのシンプルな構成で「dot」の文字を表現。
一方、「おおたBITO」のロゴも黒い円と直線で「BITO」を表している。
「おおたBITO」は太田市の新たな駅前文化複合施設として、図書館機能や美術館機能を活用した文化交流などを目的に建設するもので、2017年10月に完成予定。
施設のロゴは佐野氏が今年3月に提案。6月末に採用することが決まった。
ロゴのデザインは、建物が円で覆われていることと、「人々の輪」をイメージしたという。
太田市文化スポーツ総務課は、デバイン氏の作品からの模倣疑惑については「まだ把握していない」としているが、佐野氏が監修したサントリーのキャンペーン賞品のデザインの一部に模倣があったことが発覚したことなどを受けて、すでに専門家による調査の準備を進めている。
これほどの「パクリ疑惑」が噴出しても、いっこうにエンブレム撤回という話が出てこないのは、この業界の “ズブズブ” な関係に理由があるのではないかとの指摘もされるようになった。
そして8月28日。
大会組織委が会見しエンブレム盗用を否定するも、結局のところこの会見がエンブレム白紙撤回への引き金になった。
今度はこの「原案」が、東京・銀座で2013年11月に開かれた「ヤン・チヒョルト展」のポスターのデザインにそっくりだと指摘されることに。
ヤン・チヒョルト展のデザイン監修は白井敬尚氏。作製は白井敬尚形成事務所。
まぁ、そりゃそう言うわな。
でも、コンペ応募者の中にはこんなことを言ってる人もいるようだ。
■ (cache) コンペ応募者に不信感「佐野氏ありきの選考だった」日刊スポーツ
佐野研二郎氏(43)の作品が選ばれた2020年東京五輪エンブレムの選考コンペに応募したデザイン関係者が1日、日刊スポーツの取材に応じ、「佐野氏ありきの選考」が、今回の事態を招いたと振り返った。 ...この「応募者」という人の意見だけではもちろん判断できないことですが……。
あと、この組織委の事務総長、武藤敏郎って人は、あの「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」の人だったんですね。分からなかった。
■ 白紙撤回会見の五輪組織委・武藤事務総長の“無責任”は昔から! あのノーパンしゃぶしゃぶ事件でも…|LITERA
武藤氏は東大法学部を卒業し、1966年に旧大蔵省に入省。将来を嘱望されたキャリア官僚だった。花形の主計局畑を進み、97年には大臣官房長にまで昇り詰める。しかしここで起こったのが、大蔵省接待汚職事件、通称「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件だった。 ...無責任なところは昔から変わらないということなんですね。
会見でも、エンブレム撤回の理由についてはデザインの問題などではなく、「一般国民の理解が得られないから」などと、まるで国民に責任があるかのような言いっぷり。
第一、「一般国民」って何ですかっ? おまえらそんなに偉いのか!(そこそこ偉いけどな)
こちとら、しゃぶしゃぶはちゃんとパンツはいて食ってるし。(注:かの事件でも武藤氏がノーパンで食ったわけではないです)
ともあれ、佐野氏の五輪エンブレムは白紙撤回ということになりました。
この決定については「遅きに失した」という声もあるようですが……。
■ (cache) 五輪エンブレム中止:「遅きに失した」 識者ら批判の声 - 毎日新聞
いったん決まった世界のスポーツの祭典のシンボルが、白紙に戻ることになった。佐野研二郎氏が制作した2020年東京五輪の公式エンブレムについて、大会組織委員会が使用中止の方針を固めた。識者や市民からは「遅きに失した」「妥当な判断だ」などと、さまざまな声が上がった。 ...スポーツ評論家の玉木正之さんは、まず一言「良かった」と語った。さらに、撤回を「遅きに失した」と切り捨てた。
僕は「遅きに失した」とは思わないのです。
もし、最初の疑惑が持ち上がってすぐに撤回されていたとしたら、その後の盗用が明るみに出ることなく終わってしまったかもしれないじゃないですか。
ここまで組織委がいたずらに引っぱってくれたからこそ、おまけに変に燃料投下をしてくれたからこそ、これほどまでのパクリ疑惑が発掘されたとも言えるのです。
その意味において、「組織委の方々、グッジョブ!」と言いたい。
東京五輪エンブレム白紙撤回記念 佐野研二郎氏の過去のパクリ疑惑まとめ
佐野研二郎氏デザインの多摩美術大学のポスターにもパクリ疑惑
■ 佐野研二郎氏がアートディレクターを務めた多摩美術大学の広告にGLAFAS(グラファス)の写真が使用された? - GLAFAS(グラファス)からのお知らせ
「佐野研次郎氏がアートディレクターを務めた多摩美術大学の広告に、GLAFAS(グラファス)に掲載されている写真が使われている」という情報を、8月31日(月)に匿名希望の方からいただきました。 ...佐野研二郎氏の作品
佐野研二郎氏の作品
2010年の他の人の作品
箭内道彦氏のL'Arc〜en〜Ciel広告
驚いたのは、5年前の2010年にはすでに佐野氏のパクリについてツイートされていたこと。
佐野研二郎のエステサロンGINZA B.X IIのポスター、最近休業したイラストレーターのパクりでやばいよ。。。machikoさんっていうんだけど
— cy* (@chikka210) 2010, 12月 23
イラストレーターmachikoさんの作品も見たかったので探してみましたけど、見つからなかった……。
もちろん、今回の騒動、佐野氏だけの問題だとは思っていません。
誰一人として回答しないのか……。この人たちのこともしっかり覚えておかなければならないと思っています。
特に永井氏にはガッカリです。
この人もまた、選んだ佐野氏のエンブレムについて、
「デザイン界では別物と区別される。しかし一般国民は納得しない」
「専門家にはわかるが、一般国民は残念だが理解しない」
……などと、完全にデザイン界以外の人間を見下したようなこと言って、晩節を汚しまくっている。
そもそも誰のためのデザインなんですか? と聞きたい。
デザインを見るのも利用するのも、圧倒的多くは「一般国民」でしょうに。
では最後に、「さのまる子ちゃん」の歌を歌ってお別れしましょう。
なんでもかんでも みんな
ネットで拾ってくるよ
ミスターデザイン 名乗った
インチキおじさん 登場
いつだって レディメイド
ポンポンと 配置する
そんなの常識
タッタ多摩美だ
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパクリ
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパクリ
ピーヒャラ ピーヒャラ 元ネタぽろり
タッタ多摩美だ
ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパクリ
ピーヒャラ ピーヒャラ 証拠ぞっくぞく
ピーヒャラ ピ お仲間減ったよ
当たらないよ!
―― へのコメント。